2009年2月
2009年2月9日、ベトナムの政府窓口であるベトナム労働・傷病兵・社会省(MOLISA)海外労働局(DOLAB)との協議を行いました。
JITCOからは、まず、ベトナム人研修生の受入れは近年順調に増加し、中国に次ぐ第二位の送出し国になった旨報告を行いました。その上で、昨年第四4半期頃からの不況により、研修生の来日キャンセルや途中帰国させられるケースが発生しているが、JITCOとしては、研修生・実習生ができるだけ不利益を被らないよう「経済状況悪化対応のための緊急相談窓口」の設置等の対策を講じている旨説明しました。他方、制度改正については現在さまざまな議論が行われているところであり、改正の具体的内容が決まり次第、改めて説明の機会を設けたいと言及しました。
DOLABからは、まず、JITCOがテト明けの最初の客であり、歓迎する旨表明がありました。その上で、不況の研修生・実習生への影響については、ベトナムからの派遣者数における影響は限定的であると思うが、研修生・実習生が不利益を被らないようJITCOから受入れ機関の指導及び支援を行ってほしいとの要請がありました。
DOLABとの協議に続き、ベトナム労働・傷病兵・社会大臣を表敬訪問しました。
大臣からは、昨年4月に行われたジョイントセミナーの成果を高く評価していること、ベトナム人研修生の受入数が更に増えることを期待しているとの発言がありました。その上で、(1)技能実習職種を広く認めてもらい、(2)研修・技能実習終了後に労働者としてのステータスを与えてより長期間日本に滞在できるようにしてもらいたい旨要望が出されました。
これに対して、JITCOより、現在制度の見直し作業が行われている最中で、弾力的に改善されることを期待している旨回答しました。そして、昨年第四4半期以降、不況が続いているが、このような時こそ日越双方が協力し合い、ベトナム人研修生・実習生のサクセスストーリーを増やしていきたい旨表明しました。
翌2月10日に実施した現地説明会には、DOLABの出席の下、送出し機関40社の参加を得ました。同説明会においては、JITCO及びDOLABの挨拶、JITCO出入国部による「研修生の入国・在留管理及び研修・技能実習制度」についての説明、JITCO能力開発部による「技能実習生の労働条件」についての説明の他、質疑応答と帰国生による発表が行われました。質疑応答では、多くの送出し機関からさまざまな質問を受け、JITCO関係部署より回答しました。
DOLABとの協議 | 中央右:グエンティキムガン大臣 | 現地説明会 |