日刊工業新聞 2011年 11月 18日 (金) 3面 14版
ジヤトコがグローバルで人材の育成を急いでいる。中国国際技術智力日本支社(中智日本、大阪府泉佐野市、072・460・1688)と協力し、若手中国人 166人を静岡県富士市の本社工場に受け入れてオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)研修を始めた。また中国やメキシコの海外工場で従業員の訓練設備 を拡充する。現在、タイで建設中の無段変速機(CVT)工場にも訓練施設を設置する計画だ。自動車生産の海外シフトが進む中、現地工場の中核を担う若手人 材を確保・育成して新興国市場開拓の基盤を築く。(大阪・三島浩樹)
若手中国人の受け入れはジヤトコ広州自動変速機(広州市)の生産能力増強をにらんだ取り組みの一つ。同社は2012年春までに年産能力を現在比1・9倍の73万台、従業員を同約2・5倍の1400―1500人にそれぞれ増やす方針だ。