川口市内で鋳物製造の工程を学ぶベトナム人研修生グェン・バン・ファーさん(36)らが岡村幸四郎川口市長を訪ね、東日本大震災の被災地救援の義援金十五万一千円を寄付した。日赤を通じ、被災地に送られる。
鋳物工場二十一社で研修生を受け入れている「協同組合川口鋳物海研会」職員で通訳を務めるファーさんが「お世話になっている日本のために力になりたい」と発案し、ベトナム人研修生七十四人全員が月平均十万~十三万円の賃金の中から募金。集まった義援金はベトナムの平均年収(約十二万円)を上回る。ファーさんは「日本人が冷静に対応し、みんなで助け合う姿が大変勉強になった」と話すと、岡村市長は「母国で経験したことのない地震に遭いながら、被災した日本人に思いを寄せてくれた」と感謝した。 (大沢令)
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