Monday, October 10, 2011

母国の休暇習慣に配慮 外国人と働く1


社内公用語を英語にする企業など、近年、日本のオフィスは多国籍化が進んでいます。

少子化による労働力の減少などもあり、今後も外国人労働者の増加が予想されます。

外国の方が日本で働く場合、ある程度日本の習慣に合わせることが基本ですが、気持ちよく一緒に働くには、日本人側の気遣いも大切になります。


休暇に関しては、日本人がお正月、お盆に休むように、外国の方にも「休みたい時期」があります。母国の習慣に沿って休暇を取ることは、精神衛生の面からもとても重要です。

例えば米国では、11月の「感謝祭」前後、多くの方が1週間ほど休みをとって、帰省したり旅行に行ったりします。中国では多くの方が、旧正月に長期の休みを取ります。部下や同僚の母国の休暇に関する習慣を知っておけば、いつ休むのか想像がつき、引き継ぎなどの準備ができます。

就職時に就業規則を説明したり、冊子を配布したりすると思いますが、外国の方が理解していないこともあります。日本人と違う時期に休む文化があるということも考慮して、休みを取る予定があるかを上司が事前に確認する気配りをするとよいでしょう。

希望通りに休みを取れない場合には、ねぎらいの言葉をかける気遣いが大切です。

池田るり子さん(自由が丘産能短期大学能率科講師)

(2011年7月14日 読売新聞)

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