国の外国人研修・技能実習制度で来日中のインドネシア人らが本国に不正送金する「地下銀行」を営んだとして、兵庫、岡山両県警が、同国籍で岡山県内の産業機械製造会社の技能実習生、ハルマント容疑者(31)を銀行法違反(無許可営業)容疑で逮捕していたことがわかった。この1年半の間に実習生仲間ら約300人から依頼され、不正送金の総額は計約5億円に上るとみられる。 捜査関係者によると、ハルマント容疑者は、インドネシア在住の元実習生の男と共謀。兵庫県内の実習生から頼まれ、3~6月に4回、日本人の知人らが持つ複数の金融機関口座を経由して男の口座に計150万円を送金するなど、無許可で銀行業を行った疑い。容疑を認めているという。 ハルマント容疑者と男は、インターネットの交流サイトを通じて知り合った。日本円を現地通貨に換算するレートを正規より低くして、差額で利益を得ていたらしい。正規の銀行より速く送金できることなどで人気を集めたとみられる。
No comments:
Post a Comment